赤い空間

赤い空間_f0121181_014138.jpg
OLYMPUS E-30 & ZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5



シャッタースピード 1/8
絞り F3.3
撮影モード 絞り優先
露出補正値 +1.0EV
感度 ISO800
焦点距離 41mm(35mm換算82mm)
測光方式 評価測光
記録方式 RAW
現像処理 SILKYPIX Developer Studio Pro
WEB最適化処理 Photoshop Elements 6.0


このカットではないのですが、Adobe Camera Raw(ACR)の方が色飽和耐性が高いのではと思い真っ赤なバラの仕上げにチャレンジしてみたのですが、結果は一長一短でした…

確かにハイライト部の階調の出方はACRの方が自然でよい感じなのですが、赤を基準に彩度、トーンの調整を行うと緑がくすみがち。
緑を基準に調整すると、赤がハデハデで不自然な感じに…
SILKYPIXでは赤をきれいに見せるにはアンダー目のカットを選んで背景を持ち上げるときれいに仕上がるのですが、ACRではこの方法でもイマイチパッとしないので、どちらがいいかは判断が難しいように感じます。
もっとも、赤の再現はモニターによるところも大きいので、広色域パネルを採用したモニターや、プリントベースで考えると結果は変わってくるかもしれないですが…

それと、これは慣れの問題もあるかもしれないですが、絵全体のカラーバランスをあわせやすいのはSILKYPIX、シャープネスとノイズ処理のバランスを取りやすいのもSILKYPIX、滑らかな階調を出しやすいのはACR、部分的なディティールを際立たせやすいのもACRという印象で、仕上がり勝負で考えるとやっぱりここでもそれぞれ一長一短なのですよね~…

ということで、結論としてはやはりTPOに応じて使い分けるのがいいのかな~…ととってもありきたりなところに落ち着きそうです。

で、じゃあどんな時にSILKYPIXでどんな時にACRなのかというと、まずワークフローの観点で考えると、大量のRAWデータの処理のしやすさから普段使いはSILKYPIX、一点ものでじっくり仕上げたい時はACR、仕上げの観点で考えると、高画質、高解像を追求したいマクロ写真などではACR、雰囲気を大事にしたい街角スナップや風景写真ではSILKYPIX、高感度撮影したカットをすっきり見せたいときはACR、フィルムライクに荒れた表現を楽しみたい時はSILKYPIXというところでしょうか。

まあ、結局はカメラと同じで、どんなシーンでも完璧にこなすことのできるものはないのだから、それぞれの特徴を活かしてうまく使いこなさないとダメ、ということなのでしょうね~…
はてさて、CS4の導入、どうしましょう…(笑)

by ki_ex | 2009-05-05 01:02 | スナップ | Comments(0)