Early days ~scene6~

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RICOH RICOHFLEX ModelⅥ & RICOH ANASTIGMAT 80mm F3.5



シャッタースピード 不明
絞り 不明
撮影モード マニュアル
露出補正値 ―
感度 ISO100
フィルム 不明
焦点距離 80mm(35mm換算44mm)
測光方式 単体露出計使用(入射光式)
スキャナ EPSON GT-X770
記録方式 TIFF
WEB最適化処理 Photoshop CS5


5周年記念企画6日目、リコーフレックスです。
このカメラは私にとっては初の中判カメラで、いろんな意味で意識改革してくれたカメラでもありました。

私が写真をはじめた頃というのは、フィルム給送とシャッターチャージが同時に行われるのは疑いの余地が無いほど常識でしたし、露出計が内蔵されているのも当たり前。
時々変わり種でマニュアル撮影しかできないカメラはありましたが、基本、シャッタースピードは自動的にコントロールされるのが当たり前。
ところがこのカメラにはその常識や当たり前がひとつもなかったのですよね~…

造りは至極単純。
長方形の箱にシャッター付きのレンズを2つくっつけて、ミラーとファインダーとフィルム送り用のダイヤルを付けただけ。
それまでカメラは精密機器という概念があったのですが、このカメラは精密機器とは程遠い。
それでもちゃんと写ることに、ちょっとしたカルチャーショックを受けました。

まあ、よくよく考えればカメラの起源はそもそも小さな穴を開けただけの単なる箱ですからね…
それに比べたらこのリコーフレックスもかなりの進化を遂げているといえるのですが…
多分、今のデジタルカメラしか使ったことのない世代から見たら、原始時代の石斧くらいに見えるかもしれません。(笑)

ちなみにこのカメラ、実は未だ手元にありまして、ちゃんとメンテナンスしてあげれば使えるはずです。
私よりもお年寄りカメラなのに未だ現役で活躍できるのも、構造が単純だからなのでしょうね~…

by ki_ex | 2011-12-18 00:48 | Early days | Comments(0)