メシにゃ~ッ!!

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OLYMPUS E-M5 & M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 MACRO



撮影日時 2013年01月19日 11時29分39秒
シャッタースピード 1/640
絞り F2.8
撮影モード 絞り優先AE
露出補正値 +0.3
感度 ISO200
焦点距離 60.0mm(35mm換算120.0mm)
測光方式 多分割評価測光
記録方式 RAW
現像処理 SILKYPIX Developer Studio Pro
WEB最適化処理 Photoshop CS5


はい、はい…
今あげますよ…



前回の休日に引き続き今日もギャラリー巡り…というか、前回時間なくて回れなかった展示を中心に回ってきました。
で、前回はつかれて寝てしまいましたが、今日は何故か元気なので、たまにはまじめに展示観た感想などを…

【北川健次写真展「光の劇場ー魔群の棲むVeneziaの館で」 】
モノクロあり、カラーあり、コラージュありと、とても多彩な展示内容。
印象に残ったのは、何かの古い図面のような幾何学模様がポートレートや風景にオーバーレイするようにコラージュされた作品群。
なんというか、プライベートの時間にもどこか頭の片隅で仕事のことを考えているみたいな、人の心の二面性のようなものの、苦悩とも快楽ともつかないようなものを感じた。
言うまでもなく、作品の品質は最高レベル。
ん十万円の値付けがされていた作品もたくさんあったけど、納得できる。

番外で、受付のお姉さんから勧められて次回展示予定のRyoko Yamashita写真展『HOME SENSE』の写真集も拝見した。
家庭という閉塞空間を淡々と自然に綴っており、不条理なカットもまったく違和感ないのがすごい。
3人家族を示唆するようなカットがあれこれ想像力を掻き立てられる。
おおよそ一般的に想起するような家族とは違う印象でありながら、「そうそう、家族ってこんなもんだよね…」と思わせられる不思議な感覚。

【鈴木理策 アトリエのセザンヌ】
正直言うと今日観た中では一番入り込みにくかった難解な作品。
ただ、作品の美しさはハッとするものがある。
どこか神々しい宗教的なものも感じるし、どこか背徳的なものも感じる。
あまり深く考えずに観たほうが楽しめるかもしれない。

【野村佐紀子 Sakiko Nomura NUDE/A ROOM/FLOWERS】
作家さん自身の私的スナップのようにも見えるし、作為があるようにも見える。
ハードなトーンも手伝って、芯のある描写はどこか日本人離れした描き方(良い意味で)に感じた。
うずくまる子供のカットがとても印象的で、じっとこちらを見る目に引き込まれる。
反社会的というか、どこか抑圧された犯罪の匂いすら感じるのに、その姿の美しさに鳥肌立った。
正直私は子供の写真ってどちらかというと苦手(特に日本人)なんだけど、これは本当に惹かれた。
この表情の一瞬をこの構図で捉えたのはすごいと思う。

【PENTAX K-5Ⅱsの世界】
ペンタックスのK-5Ⅱsの凄さをアピールするための展示なので、特にテーマなし。
参加されてる作家さんはそうそうたるメンバーですので、私が説明するまでもなく観に行かれるのが良いかと…(笑)
K-5Ⅱsが欲しくなるのはウケアイだけど、同時にK-5Ⅱsの限界も感じる。
もう少し展示サイズ小さくても良かったような気が…
多分、この大きさ、鑑賞距離はD800Eとか、645Dとか、S2とかの領分だと思う。

【小林 紀晴 写真展】
諏訪の御柱祭を中心に描かれた作品。
日本の風土を決して特別なものではなく、身近なものとして感じられた。
そして、その風土には、常に生命のやり取りが日常として根付いていたのだと気付かされる。
神に捧げる生け贄を描かれているが、それを通して人が生きていくための生命のやり取り、生命を食す、いただくということまでを考えさせられる。

【Seike Tomio Light in Monochrome】
今日、一番観たかった展示。
セイケトミオさんがM-Monochromeで撮影した作品が展示されている。
セイケさんの作品は以前から好きで、ブログもフォローさせていただいているので、今更感想などとおこがましいのですが、いや、とにかく美しい…
白と黒のトーンだけでこれだけ美しく表現できるものなのかと感嘆する。
写真集も販売されていたので是非!…と思ったのだけど、お給料前のお財布が許してくれませんでした…(TдT)
あ、あと、ライカギャラリーは是非ともライティングもちょっと改善してほしい。
時間帯や天候によって見え方変わってしまうのはどうかと…

【菱沼勇夫 / Hishinuma Isao Let Me Out 2】
度々起こるグーグルマップさんの虚偽誘導によって偶然通りかかった展示。(笑)
観る予定は全くなかったので、不幸中の幸いかも。
男性のフルヌードをストレートに表現しているので、一瞬ゲイの方のポートレートかと思ったのですが、どうも様子が違う。
背徳的でありながら、しっかりと明るくライティングされたヌードに、アイキャッチのように差し込まれる動物の作品は、人間をこれらの動物と同列に捉えているのではないかと感じられた。
狂気とも取れるその姿と、女性と血を紐付けて表現されているその作風は、どこか野性的な印象を強く受ける。
人が燃えてるカットはちょっと私には難解だった。

【公募写真展「私の青空」】
Twitterで知り合った方(御苗場では同じ出典仲間)が出展されている公募展。
それぞれの「青空」をその人なりに表現されているので、同じテーマでありながらバリエーション豊かで楽しい。
どれも素晴らしい作品ばかりですが、複数出展されている方の中には「一点に絞ったほうが良かったんじゃないかな~」と思われるものも見られた。
一点のインパクトが強くて、他の作品とのバランスが取れていないというか…
個人的には月を取り入れた作品と、やっぱり好みの問題でモノクロ作品は惹かれるものがある。


ということで、勉強のために偉そうに感想などあれこれ書かせて頂いちゃいました。
ちょっと失礼なこと申し上げてたり、全く見当はずれな事言ってたりするかもしれませんが、どうかご容赦くださいませ。
もう少し写真を観る目を養わないと…というのが御苗場経験しての実感でもありますので、時間ある時は時々こんなのもぼちぼち取り組んでいこうと思います。

てことで程よく睡魔がやってまいりましたので、今日はこれにて…

by ki_ex | 2013-02-23 01:44 | 動物 | Comments(0)