集落

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OLYMPUS E-P5 & M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8



撮影日時 2014年03月22日 13時43分22秒
シャッタースピード 1/640
絞り F5.6
撮影モード 絞り優先AE
露出補正値 -0.3
感度 ISO200
焦点距離 25.0mm(35mm換算50.0mm)
測光方式 多分割評価測光
記録方式 RAW
現像ソフト SILKYPIX Developer Studio Pro
最終仕上げ Photoshop CS5


山間の小さな集落を高台から見下ろす。
まるでここだけ時間の流れがゆっくり動いているようだ。


電柱、外そうと試みたのですが、返って不自然だったのでいっその事堂々と…(笑)

基本、私は電柱も日本の特徴的な風景の一部と捉えて、普段はムリに外そうとはしないのですが、さすがに目立ち過ぎなのでどうにかしようと思いはしたものの、山から降りる一本道のラインが見えて、かつ村の様子も伺えるアングルがここしかなく、結局こんな構図になりました。
やっぱり日本は電柱大杉…

そういえば、スナップ写真というと結構いい加減に気の赴くままシャッターを切るというイメージがある方が意外と多いようですが、少なくとも私の場合ちょっとニュアンスが違うと思います。
まあ、確かに思いつきでロケ地決めたり、たまたま通りかかったところでシャッター切ったりするので、「気の赴くまま」という言葉はある意味正しいのですが、被写体と向き合うとそこはやっぱり真剣勝負。
いい加減にシャッター切ることはありません。

撮影者が被写体と対峙した時、通常、撮影者はその被写体のどこに惹かれたのか、どのような構図で、どのようなアングルであればより魅力的に被写体を表現できるのか、露出は…ピントは…とあれこれ考えると思います。
スナップも基本同じです。
秦から見ていると、徐ろにカメラを出して、パッと構えてパッと撮ってるので、あたかも考えているように見えないこともあると思いますが、その一瞬の間にそんな事を考えてます。
かなり直感的なところもありますが、考えずにシャッター切ることは、少なくとも私の場合ないです。

風景写真とかですと、ある程度ロケハンしたり、下調べして、装備やロケ地、構図等々考える猶予がありますが、スナップの場合、目に写った目の前の光景を直感的に感じ取って、一瞬であれこれ考えて素早く撮るので、そういう意味では多分風景写真よりもシビアかもしれません。(風景も条件によっては一瞬で光が変わるので、基本はそうそう差異はないと思いますが…)
今日の写真のような、一見止まってそうな風景でも、道を歩く工事現場のおっちゃんとか、信号待ちの車の配置とか、交差点にある民芸品屋さんを覗くおじさんの配置とか、何もない山間の集落に動きを与えるアクターたちは、シャッターを切ったこの数秒後にはフレームの中にいないのです。

こんな感じで、スナップって案外シビアなので、体調悪い時に撮るとダメダメな写真量産しちゃうことも多いです。
逆に体調悪いからこそ撮れるような時もあるにはあるのですが、それは極稀。
あくまで集中力高めてないと撮れない。

あ、あと、度々私も「お気楽スナップ」とか言ったりするのですが、そういう時は大抵気分で決めたカメラとレンズだけを持ってお出かけするときで、実際に撮影に入っちゃうとやっぱりお気楽というわけには行かない…
カメラ手にしたらついつい真剣になってしまうのは、もう染み込んだ習性みたいなものかもしれません。

私がスナップメインで撮るようになったのも、こういう真剣勝負が面白いからなんですよね~…
ロケ地を選ばないというのもありますし…

楽しいですよ~

by ki_ex | 2014-03-23 23:51 | 田舎 | Comments(0)