街の痕跡

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OLYMPUS PEN-F & M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8



撮影日時 2017年06月23日 09時11分34秒
シャッタースピード 1/2500
絞り F4.0
撮影モード 絞り優先AE
露出補正値 ±0.0
感度 ISO200
焦点距離 17.0mm(35mm換算34.0mm)
測光方式 多分割評価測光
記録方式 RAW
現像ソフト SILKYPIX Developer Studio Pro
最終仕上げ Photoshop CC


原子力災害によって取り残された街は、ようやく復興の兆しが見え始めた。
しかし、釈然としないところも多い。


同じく今年の4月に避難指示区域を解除された街であるにも関わらず、先日ご紹介した浪江町ととても対照的だったのが、この富岡町です。
一昨年訪れた際は、津波被害に遭った当時そのままの、まさしく「取り残された街(クリックすると当時のエントリーが開きます)」だったのですが、損壊した家屋は殆どが解体され、この直ぐ側の駅も再建が急ピッチで進められており、近くには多くの住宅(公営なのかは不明)が建設されてました。
今日の写真はその中でも数少ない、まだ取り壊されていない家屋で、実は先程紹介した一昨年のエントリーに写っている街の反対側から見た光景です。
あの時はまだここには無人になって規制線の貼られた家屋、商店が立ち並んでおり、津波で流された車がそのまま放置されていたりといった常態でした。
あまりの変貌ぶりに、一瞬道を間違ったかと思ったほどです。

こうして復興が進むことは決して悪いことではありません。
現に、先日の浪江町とは異なり、このあたりは工事関係者に混じって多くの町民と思しき人達を見ました。
これで鉄道も復旧して駅が機能するようになれば、また一層街は活気を取り戻すのではないかと思います。

しかしですね…
これだけ大々的に元あった街を潰してまっさらにして、それだけの大改革を行うのであれば、果たして元あった所に街を再建するのってどうなんでしょうか。
「元いた街に暮らしたい、戻りたい」という気持ちは自分も理解しているつもりです。
自分もきっと、同じような境遇だったら、同じように「戻りたい」って思うと思います。
でも、もうここは元の街じゃない。
しかも、ここは既に津波により甚大な被害を被った場所です。
そんな場所に元の街とは似ても似つかない新たな街を作って、果たしてどれだけの人たちがこの街に戻りたいと思うのだろうか。
私にはこの復興のあり方が、本当に元いた町民、被災者の方々の総意であるとはとても思えないのです。

復興が進むことは良いことだし、町にはぜひとも元の活気を取り戻して欲しいとは思うのですが、復興のあり方は本当にこれでいいのか、この街の今の光景を見ていてとっても疑問に感じたのでした。

by ki_ex | 2017-06-25 02:24 | スナップ | Trackback | Comments(0)

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