大輪の華

大輪の華_f0121181_2340642.jpg
OLYMPUS E-420 & ZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5



シャッタースピード 4.0sec
絞り F8.0
撮影モード マニュアル
露出補正値 ― EV
感度 ISO100
焦点距離 44mm(35mm換算88mm)
測光方式 評価測光
記録方式 RAW
現像処理 SILKYPIX Developer Studio 3.0
WEB最適化処理 Photoshop Elements 6.0


今日は妻にせがまれて地元の花火大会を見に行ってきました。
もうこの地に暮らして10年以上経ちますが、こうして改めてまじまじと見るのは初めてです。

63年前の今日、8月9日は長崎に原爆が落とされた日です。
当初、小倉を第一目標とし、テニアン島を発ったボックスカーは、視界不良を理由に目標を長崎に切り替え、11時2分、コードネーム「ファットマン」を投下。
死者約7万4千人、負傷者約7万5千人という甚大な被害を及ぼし、そして今も尚、原爆症に苦しみ亡くなっていく方がいます。

原爆の投下が戦争の終結を早めたという人がいます。
だから、これは致し方のないことなのだと。
その一方で、原爆投下の必要性はなかったという人がいます。
あえて原爆を投下しなくても、敗戦が濃厚であった日本は近いうちに降伏していたと。

私自身、一時どちらの弁が正しいのか、ということが気になってしょうがない時期がありました。
しかし、最近になって思うのは、どちらが正しかろうとどうでもいい。
それよりも、たった一発の爆弾でこれだけ多くの人々の命を奪い、63年経った今も尚、苦しめられている人たちがいるという事実が何よりも大事で、この事実ひとつだけで、核兵器を全否定するに足る説得力があるのではないでしょうか。

今日の長崎市長の平和宣言の中で、永井隆博士のこんな言葉が引用されています。
「戦争に勝ちも負けもない。あるのは滅びだけである。」

どちらが正しいとか、どちらが悪いとか、どちらが勝ちでどちらが負けとか、そんなことはどうでもいいんです。
「戦争は何も生まない」という事実を世界中の国々がしっかりと受け止め、行動しない限りは何もはじまりません。

奇しくも今日、ロシアとグルジアの間で戦闘が激化、多数の死傷者が出ているとのニュースが舞い込んできました。

なんとも悲しいことです。

by ki_ex | 2008-08-10 01:21 | 夜景 | Comments(4)

Commented at 2008-08-10 02:47 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by hiro-jt at 2008-08-10 21:35
こんばんは。
戦争は、ただ全てを破壊して、憎しみだけを残す。
みんな解っているはずなのに未だに争いは無くならない。
我々は歴史から一体何を学んできたのか…。
争いのニュースが流れる度に、人間は争う生き物なのか?それを乗り越える知恵はないのか?
と考えてしまします。
昨日の、ロシアとグルジアのニュース、なんか虚しくなってきました。
Commented by ki_ex at 2008-08-11 02:20
>鍵コメさん
熊谷に住んでいながら今まで一度も見たことがなくて、いつも仕事帰りに「なんか渋滞してるな…」と思ったら花火だった…なんてことを繰り返していたので、これでようやく熊谷市民になれたような気がします。(笑)
鴻巣も毎年やってますが、こちらはもう終わってしまったのでしょうか?
もしまだなら出かけてみてはいかがでしょう。^^

戦場カメラマンで親日家でも知られるロバートキャパは、ベトナム戦争での体験をこう語っています。
「この戦争は今までの戦争と何かが違う。ここには正義がない。」と…
少なくとも太平洋戦争までの戦争には、何らかの形で大義名分がありました。(もっとも、それもあくまで表向きだけなのですが…)
しかし、近年の戦争は、あるのは利権の争いだけで、そのために無理やり大義名分をこじつけている、という行為が繰り返されています。(現にイラク戦争の大義名分だったはずの大量破壊兵器は、なかったどころか、ないことは開戦前からわかっていたということが判明してますし…)
「平和のための戦争」を語る人がいたら、その人はきっと裏で何か画策しているとおもってほぼ間違いないと思います。
Commented by ki_ex at 2008-08-11 02:37
>hiro-jtさん
本当に幼稚園児でもわかるようなことが、エリートであるはずの国家元首に理解できないようで…
なんとも情けないことです…
お互いが譲り合う心、尊重しあう心があれば、国家間で利害の衝突があっても、必ずお互いの妥協点を話し合いで見出すことができるはずなのですが…
それで犠牲になるのは、その多くが国家間の利害などとは無縁の一般国民なんですよね…