秋のきらめき

秋のきらめき_f0121181_0352663.jpg
OLYMPUS E-3 & ZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5



シャッタースピード 1/800
絞り F3.5
撮影モード 絞り優先
露出補正値 +1.0EV
感度 ISO100
焦点距離 54mm(35mm換算108mm)
測光方式 評価測光
記録方式 RAW
現像処理 SILKYPIX Developer Studio 3.0
WEB最適化処理 Photoshop Elements 6.0


35マクロの丸ボケもきれいですが、14-54も負けてはいません。
四隅で若干の口径蝕は見られますが、撮影倍率が低くても開放ならきれいに丸くなってくれるので、こういう撮影では重宝します。

今日は久々に時事ネタで…

今朝のニュースで何か違和感というか、すっきりしないものを感じたのが、蒟蒻ゼリーによる事故に関するニュース。
消費者行政担当相の野田聖子議員が、蒟蒻ゼリーの製造元のマンナンライフ社の会長らを内閣府に呼びつけ、改善を要請したというもの。

う~ん…これってどうなのでしょうね~…

まあ、確かに事故は多いようですので、マンナンライフ社は更なる改善策を取る必要はあるのかと思いますが、事故に遭われた方には本当に申し訳ないのですが、以前から注意喚起はされていますし、マンナンライフ社も包装に注意書きを書き加えるなどの対策は講じているわけなので、ある程度は消費者側の責任というのもあったのではないでしょうか。
それをわざわざ呼びつけて、報道陣の前で改善要請って、スタンドプレーなのが見え見えですし、穿った見方をすればマンナンライフ社は自民党が消費者庁の有用性を喧伝するためのスケープゴートにされたのではないかと思ってしまうのですが…

そもそも、毎年のようにお餅をのどに詰まらせて亡くなる事故が絶えないのに、お餅はよくて蒟蒻ゼリーはダメってどうなのだろう…
確かにお餅を製造している大手メーカーも、なるべく喉に詰まらないような工夫をしているという話も聞きますので、マンナンライフ社も同様の改善を図るべきだとは思うのですが、事故が起こるたびに鬼の首を取ったかのような政府の対応と報道の姿勢は、なんとも気持ち悪いというか、それこそ喉の奥に何かが詰まったような気分になってきます。

基本的に私は消費者庁の設立には賛成です。(消費者庁が本来の機能を発揮すればの話ですが…)
悪質な企業から消費者を守るためには必要な機関だと思いますし、現状では製造物、生産物に起因して起こる問題に対して一括して問題解決にあたる機関がないというのは憂慮すべきことだとは思います。
しかし、それはあくまで対象となる企業は悪質な企業だけであって、そうでない企業は対象外なのではないでしょうか。

蒟蒻ゼリーは、食生活が欧米化して食物繊維の摂取量が極端に減ってしまった日本人に、マンナンライフ社の所在地、群馬県の特産である蒟蒻を身近に食して、もっと食物繊維を摂ってもらおうということで開発されたそうです。
確かにやり方に問題はあったのかもしれないですが、こうした理念を持って商品開発にあたっている企業が悪質な企業とは思えないのですが…

こうした企業をわざわざ報道陣まで集めて糾弾する暇があるのなら、悪質な企業とグルになって、というか、扇動して、食用にできないはずの事故米を食用として流通させた農水省を糾弾すべきでは…
それもせずにマンナンライフ社を叩く構図は、どこか学校のいじめに似たものを感じます。

この身内に甘い相変わらずの体質、国民が見抜いていないと思っているのなら、いずれ大きなしっぺ返しがくるような気がするのですが…

by ki_ex | 2008-10-04 01:50 | | Comments(4)

Commented by ikasama-photo at 2008-10-05 09:44
蒟蒻ゼリー問題、私も違和感を感じます。
そもそも、ゼリーになる前に連綿と蒟蒻は食べ続けられてきた訳で、
ゼリーにした事が問題の本質ではないと思います。

この問題は、企業の責任ではなく、
「1歳過ぎの子供に食べさせた」事に原因があると思います。
今や母子手帳にも、異物誤飲についての説明書きがある時代であって、
普通の飴でさえ、3歳以下の子供には与えない、とされています。
これが餅による窒息であれば、家族もメーカーを訴えたかどうか…。
たまたま話題になっているものだったからといって、
家族が食べさせた責任を企業に押し付ける事は出来ないと思います。
(恐らく袋にもその旨は書いてあるはずですし)

その尻馬に乗って騒ぐ行政、
何となく、O-157事件の時に、牛肉を守る為に貝割れ大根がスケープゴートにされた事を思い出します。
Commented by ki_ex at 2008-10-06 02:13
>ikasama-photoさん
本当にその通りで、何でもかんでもメーカーに責任を求めるのはどうにもおかしいですよね~…
今のところ訴訟等はないようですが、「悪者」を作るために政府や報道陣が事故に遭われた方を煽って訴訟させる、ということもありえますので、今後の動向がちょっと心配です…
マンナンライフ社が自民党に多額の献金でもすれば収まるんですかね~…(笑)
Commented by ikasama-photo at 2008-10-06 14:23
あれ、一部には訴えるような話も出ていたような。
しかし、これは、いくら他に責任を求めたくても、自己責任のような…。
確かにフェイルセーフから考えると、
「危険を回避するのに個人の注意が必要なものは、そもそも作らない」
という事も言えるのですけれど、
口に入れる食品にまでその思想を広げるのは、完全には無理でしょう。
亡くなったお子さんはお気の毒ですが、
再発防止にはもっと他のやり方があるように思います。
自民党への献金、確かに普段からしておけばブレーキにはなったかも。
それとも福田さんが総理の間は、群馬県連が抑えていたんでしょうか?
Commented by ki_ex at 2008-10-07 00:48
>ikasama-photoさん
そうなのですか…既にそんな動きも出ているのですね…
これで便乗訴訟、なんてことにならなければいいのですけどね~…
本当に、何でもかんでも「危ないからダメ!」というのは、責任転嫁とも取れますし、もう一方で一般人の自己防衛能力の低下にもつながるのではないのかな~…とも感じます。
今でもそうなのかもしれないですが、以前、私らが子供の頃に授業で使っていた工作ナイフを今の学校では「危ないから」という理由で使わせないというのを耳にしたのですが、これを聞いた時、「指を切ったら痛いんだぞ!ということをわからずして、まともに鉛筆を削れるかっ!」と思ったのですが、どこかこれに通ずるものがあるかな~…と…
大体にして、ナイフで指を切ったら痛いということもわからないから、平気で人を刺すような子供が出てくるのではないかと…って、ちょっと話が逸れましたね…(笑)

>それとも福田さんが総理の間は、群馬県連が抑えていたんでしょうか?
そういえば、群馬は福田さんのお膝元でしたね~
案外、図星かも…(笑)