朝の光景

f0121181_0334522.jpg
OLYMPUS E-30 & ZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5



シャッタースピード 1/500
絞り F8.0
撮影モード アートフィルター(ファンタジックフォーカス)
露出補正値 -0.3EV
感度 ISO200
焦点距離 14mm(35mm換算28mm)
測光方式 評価測光
記録方式 JPEG
現像処理 OLYMPUS TruePicⅢ+
WEB最適化処理 Photoshop Elements 6.0


今日は例のアートフィルターを使ってみました。
確かにこれは面白いです。
オリンパスがこの機能を一番のアピールポイントとしてきたのもわかるような気がします。
ただ、そこはそれ、やっぱり初めの一歩だけにいくつか問題点も…
ということで、今日はこのアートフィルターについて…

まず、前提条件として、私はこのアートフィルターという発想自体はとても評価します。(って、なんか偉そうですが…)
デジカメが高画質であるのがあたりまえになって、これまでのように高画素化でライバルと差別化を図ることが難しい状況下で、各社新しい付加価値を見出そうとしているように感じるのですが、そのなかでアートフィルターはとてもいい発想だと思うのです。
他社では動画機能という方向性に流れそうな雰囲気ですが、私が思うに、動画は新しいユーザー層へ、アートフィルターはこれまでの写真愛好家へ向けたアプローチに感じられ、私的には動画機能よりもずっと嬉しい方向性であると感じます。
ただ、販売戦略的には難しいアプローチでもあるな~…と実際使ってみて感じてしまいました。

問題に感じるのは、この機能、これからよほど上手く改良を加えていかないと、おそらくはすぐにユーザーに飽きられてしまうかな~…という点。
現状で6種類しかない上に、この機能の特性上、ユーザーが操作できる「絵造りに関わる設定」が極端に減ってしまうため、絵の傾向がどうしても単調になってしまう…
では、「いろいろ設定が変えられるようにすればいいのでは?」とも思うのですが、そうなると露出制御も含めてかなり統合的な絵造りを実現しているようですので、今度はあまりにも幅が拡がり過ぎ、設定項目同士が複雑に絡み合う結果となり、煩雑で使えないということに陥ってしまう可能性も…
アートフィルターのかかり具合だけを調整できるようにするのも一つの方法論だと思うのですが、そうなると、カメラの背面液晶がどんなに高精細、高画質になったとしても、持ち運びできるレベルの大きさではどれくらいの効果が表れているのか確認が難しく、PCにデータを落とした後に「あれっ?」となる可能性も…
まあ、かかり具合の数値を体で覚えてしまえば使いこなせないことはないと思いますが、そうなると初心者ユーザーには敷居が高くなってしまう…
そうなると、飽きられないための方向性を見出すには、種類を増やすしかないと思うのですが、ちょっと考えてみてもこれ以上増やすのって難しそうですよね…

ただ、その仕上がりについてはイチオシ機能だけあって素晴らしいです。
確かにレタッチで同様の仕上げはできるかもしれないですが、前述の通り撮影段階から積極的にカメラがフィルターの絵造りのために働くため、同じだけの品質を保った状態での仕上げはかなり難しいのではないでしょうか。
少なくとも私には仕上げる自信が全くありません。(笑)

今日のカットで使用したファンタジックフォーカスも、ただ単にフォーカスを甘くするだけならレタッチで簡単にできますが、そうするとどうしてもエッジが甘くなってしまう。
しかし、アートフィルターではしっかりとエッジが残っており、まるで上質なソフトフォーカスレンズを使用したときのような仕上がりです。
また、コントラストを弱め、柔らかい描写に仕上げられていますが、これもレタッチでやろうとすると、シャドー部のトーンジャンプやらなんやらで、どうしても像が荒れてしまう。
ちなみに、リサイズしているのでわかりづらいかもしれないですが、等倍で確認するとちゃんと樹皮のディティール、微妙な階調がしっかりと再現されているんです。
正直、これを見てちょっとドキッとしました…

ということで、確かに素晴らしい技術だと思いますし、写真を楽しくする機能だとは思うのですが、今後の発展の仕方によってはちょっと心配…
また、この機能の良さが一般的にちょっとインパクトに欠けるので、どれだけコンシューマに伝わるかというのも…
実際に使ってみればそのすごさがわかるのではないかと思うのですが、まずは使ってみてもらうところまで行かないと、カタログだけでは理解し難い機能ですからね~…
普通に見たら、「レタッチとどこがどう違うの?」と言われてしまいそうですし…

オリンパスってなんでいつもこうなのでしょうね…
ライブビューにしても「コンデジ機能の延長」みたいな宣伝方法で、実際に使ってみてその有用性が初めて理解できたみたいなところがありましたし…

まあ、このアートフィルター、絵が単調になりがちな傾向にあるのと、元々フィルターワークを駆使した写真自体あまり撮らないので、私は多分使う頻度は少ないと思うのですが、ただ、忘れた頃にポンっと使うと思います。
なんといっても、仕上がりだけは素晴らしいですからね~…
とりあえず、次にこの機能を搭載するカメラをリリースする際は、是非ともフィルターの種類を倍くらいに増やしてもらえたらもっと積極的に使うかも…

今の時期ならフォギーとクロスの混合フィルターとかは喜ばれるかもしれないですね~(笑)

by ki_ex | 2008-12-24 02:26 | スナップ | Trackback | Comments(2)

トラックバックURL : http://kiphotolog.exblog.jp/tb/9972686
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by nama3 at 2008-12-25 23:18 x
 こんばんは。
早速のレポート、ありがとうございます。ゴミ取り、ライブビューなどolympusお得意の
「初めて」の機能ですね。写真の目的は、大きく、記録と表現の二つだと私は思ってい
ます。今回、E-30に初めて搭載されたこのアートフィルターは、その表現の幅をどれだ
け広げることが出来るものなのかで、ちょっと注目していました。う~む、評価が難しい
ですね。すぐに飛びつきたくなるような機能でもないように感じるし、いやいや、これは
多重露光も含めて、画期的な機能のような気もします。
Commented by ki_ex at 2008-12-26 00:19
>nama3さん
使ってみれば面白いですし、はまる人ははまると思うんですけどね~…
ただ、アピールポイントとしてはインパクトには欠けますよね…
宣伝の仕方次第ではもしかして上手く波に乗れるかもしれないですが、オリンパスって決して宣伝上手くないですし…
私的には好きなのですが…(^^ゞ
画期的な機能には違いはないとは思いますが、地味でもあるので…難しいですね…(笑)