おはようのひとこと

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OLYMPUS E-30 & ZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5



シャッタースピード 1/640
絞り F3.5
撮影モード 絞り優先
露出補正値 ±0.0EV
感度 ISO100
焦点距離 54mm(35mm換算108mm)
測光方式 評価測光
記録方式 RAW
現像処理 SILKYPIX Developer Studio Pro
WEB最適化処理 Photoshop Elements 6.0


こういうキラキラ写真、柄にもなく好きなもので…(笑)

今朝、1週間ぶりに職場近くの公園でいつものお散歩写真を撮っていたら、秋薔薇がきれいに咲いてました。
もうこんな季節なのですね~…
春の終わりに咲く薔薇もきれいですが、秋に咲く薔薇もちょっと違った趣があってきれいです。

今日、職場でちょこっと彼岸花のピント位置についてご質問をいただいたのですが、うまく説明できなかったのでこの場を借りて…

彼岸花って花びらが細く、しかもしべと花びらが四方八方に広がるので、確かにピント位置をどこにするかって難しいですよね~…
基本的には「撮る人が一番表現したい場所=被写体が一番美しい場所」にピントを合わせればいいと思うのですが、じゃあ、「彼岸花の一番美しい場所ってどこ?」という話になってくると思います。
ということで、私の場合の一例をご紹介したいかと…

尚、以下に上げる例は多分に私の個人的な嗜好であることと、あくまで一例ですので、表現意図によっては通用しない場合もあるかと思いますので、ご了承ください。

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私の場合、ポイントは3つです。
まず一つ目はしべの根元、作例の「1」の円の中の花びらとしべが束ねられる部分です。
このあたりは、しべの繊細さと花びらのベルベットのような質感が交わる部分ですので、彼岸花の美しさを表現するにはベストのポイントかな~…と思っております。
なので、この部分、更に言えば、少し強めの斜光線が当たって、花びらの質感が輝いて見える場所にピントを合わせます。

もう一つのポイントは「2」の円で囲んだしべの先端。
ここはもう、繊細なしべの造形がなんともきれいですし、彼岸花の特徴をよく表してますよね~…

最後のポイントが「3」の円で囲んだ茎の部分。
この場所は彼岸花に限ったことではないのですが、茎にピントを合わせておくとお花が引き締まってすっきりとした印象が感じられます。

で、理想はこの3つのポイントに全てピントが合っている状態なのですが、3つとも全部にピントを合わせるのってかなり難しいですし、何よりもアングルが極端に制限されてしまいますので、イマイチ面白みに欠けてしまう。
なので、この3つに優先順位をつけて、自分が「一番きれいだな~」と感じるアングルの中で優先順位の高い順にピントを合わせていきます。

例えば、上の写真の「1」の場所は一番優先順位が高いので、ここはどんなアングルでも外せない。
しかし、2、3と優先順位が低くなるにつれ、「ピントは合ってくれたほうがいいけど、合わないなら合わなくてもいい」という感じにしてしまうのです。
なので、「1」にしか合わせられないのであれば「2」、「3」は捨てる。
「1」と「2」に合わせられて「3」に合わせられないのなら「3」は捨てる…と、そんな感じです。
尚、「1」と「3」に合わせて「2」を捨てるということは基本的にはやりません。(そういう表現意図の場合は別です)

ということで、この考え方は彼岸花に限らず適用できる考えだと思いますので、ご賛同いただけたら試してみてほしいと思うのですが、撮影の現場で被写体のどこが一番美しいかなんて見極めるのは難しいのですよね~…
まあ、これが瞬時にできるのであれば誰も苦労はしないですし、見極めることができないからこそ写真は楽しいのだともとも感じますし。

なんだかまとまったような、まとまっていないような内容になってしまいましたね…
申し訳ございません…

by ki_ex | 2009-09-26 03:18 | | Comments(2)

Commented by ikasama-photo at 2009-09-29 00:28
勉強になります。特に、茎に注目とは。
今まで何となく気に入った所にピントを合わせて、
後で何となくしっくり来ないこともよくありました。
デジタルでバシャバシャ撮っていると、
数打ちゃ当たる的な撮り方になることもあるので
もっと気持ちを込めなければ、と反省しきりです。
Commented by ki_ex at 2009-09-29 01:28
>ikasama-photoさん
ご参考になれば幸いです。
我流ですので、これが正しいかどうかはわからないのですけどね~…(^^ゞ
「数打ちゃあたる」戦法は私もよくやりますが、意外になかなかよい結果にならない事が多いのですよね~…
どこかの写真家さんが、「上達するためにはたくさんシャッターを切る必要があるけど、一枚一枚を疎かにしたらダメ」みたいなことを仰られていて、自分も反省しきりです。
結構、「なんとかなるだろう」と撮っちゃっているパターンが多いですね~…