陽はまた昇る

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OLYMPUS E-PL1 & Voigtlander NOKTON classic 35mm F1.4 SC



撮影日時 2011年02月18日 17時09分02秒
シャッタースピード 1/60
絞り F5.6
撮影モード 絞り優先AE
露出補正値 -2.0
感度 ISO100
焦点距離 35.0mm(35mm換算70.0mm)
測光方式 多分割評価測光
記録方式 RAW
現像処理 SILKYPIX Developer Studio Pro
WEB最適化処理 Photoshop CS5


もう間もなく日付も変わろうとしていた頃、強い揺れを感じました。
宮城では本震並みの揺れだったのだとか…
現在、六ヶ所、東通、女川にて電源2系統ダウンのため、非常用ディーゼル発電で電源供給とのこと。

ここ関東で強い揺れを感じると、真っ先に気になるのが震源地。
そして、震源付近の震度が大きければ大きいほど、心臓に冷水をかけられたような感覚に襲われながら、真っ先に心配になるのが震源付近の被害よりも原発の状況…

西日本にお住いの皆様、これが今までの震災とは大きく異なる、東日本大震災の大きな特徴です。

こうした繰り返しが、ライフラインも健全で、本来であれば被災者としてカウントされない人たちの心までじわりじわりと疲弊させていることをひしひしと感じます。
本当に被災された方々は、もっと大変な思いをしているはずなので、こんなことで心乱されていはいけないと思うのですが、まるで真綿で首を絞められるような感覚は、予想以上に広範囲の人たちに大きな影響を及ぼしているように思います。

何が怖いって、例えばいっそのこと爆発でもあれば(あっては困るが…)目で見て危険と感じることができるのですが、それが一切感じられない。
それ故に、「まだ大丈夫」と思いつつも心の何処かで「もしや…」という思いが片隅にあって、それがちょっとしたキッカケで恐怖や戦慄に変わる。
そしてまた「まだ大丈夫」に帰結する。
この繰り返し…

福島原発近くまで入り込んで取材したジャーナリストの話では、現地に住む人達も本来はすぐにでも避難しなければならない状況にもかかわらず、似たような状況なのだとか…
危険なはずなのに危険だと感じられないことが一番怖かったとのこと…
危険度の度合いの違いはあれど、原発から遠く離れたこの地でも似たような現象が起こっているように感じます。

政府は「今すぐには健康被害はない」というが、私たちが一番聞きたいのは20年後も同じように健康でいられるのか?ということです。
今すぐに健康被害がないことも、今すぐに健康被害が出るような状況になればタダでは済まないことも、みんなもう既に知識として仕入れています。

いい加減国民を愚弄するような情報開示の仕方は見直したほうが良いのではないでしょうか?
そうしなければ別の火種が発火しそうな嫌な予感が…

by ki_ex | 2011-04-08 02:49 | 夕景 | Comments(0)