追憶

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OLYMPUS E-P3 & Voigtlander NOKTON classic 35mm F1.4 SC



撮影日時 2011年08月27日 12時12分17秒
シャッタースピード 1/800
絞り F2.0
撮影モード 絞り優先AE
露出補正値 -0.7
感度 ISO200
焦点距離 35.0mm(35mm換算70.0mm)
測光方式 多分割評価測光
記録方式 RAW
現像処理 SILKYPIX Developer Studio Pro 5
WEB最適化処理 Photoshop CS5


先日はレンズの評価についてお話ししましたので、今日はボディの評価について…
いや、べつにシリーズ化するつもりはなかったのですが、なんとなく流れの中で…

フィルム時代はボディの評価はとってもシンプルでした。
ガラス細工のように精緻で戦車のように頑丈なボディ。
この2つをどこまで高次元で両立できるか、というのが基本であって、その上で撮影スタイルに応じて一眼レフがいいのか、レンジファインダーがいいのか、コンパクトがいいのかを選べばよかったかと思います。
デジタルになって、特に、昨今のようにデジタルの画質がフィルムを凌駕し、文句の付け所がなくなってくると、その評価軸をどこに置けばいいのか、とても難しくなってくる。
で、こうなってくると一番難しいのが、「で、どのカメラがいいの?」という質問に答えること。

この質問、イヤですね~…(笑)
ある程度、どんな写真を撮りたいかが決まっている人だったり、普段からその人が撮る写真を拝見していれば比較的答えやすいですが、大概このような質問をしてくる人はそのあたりが曖昧になってることが多いので、なんとも答えづらい。
力にはなってあげたいので、できる限りヒヤリングして方向性だけは教えたりしますが、近頃は「どのカメラも良いカメラだから、店頭で触ってビビっときたのを買うといいよ」とアドバイスするようにしています。
ある程度メーカーごとの特徴とかはお話ししますけどね~…

こう書くと「な~んだ…結構いい加減…」と思われてしまうかもしれませんが、実はこんなアドバイスをするのには理由があります。

まず、「ビビっとくる」というのはどういう現象かというと、そのカメラに一目惚れするだけのデザイン的訴求力を持っているということです。
デザイン的訴求力とは、当然見た目の良さもありますが、持った時の感触や持ちやすさ、液晶やファインダーを覗いた時の感覚なども含まれています。
カメラやレンズには必ず欠点があります。
これは私の経験上、どんなにすごいスペックを誇るカメラでも必ずあります。
そうした欠点を撮影者がカバーしつつ、カメラという機械と人間の共同作業で芸術作品を造ることが写真の楽しさだと思うので、むしろ欠点が無ければ困ってしまうのです。
しかし、一目惚れするぐらい訴求力のあるカメラでないと、大概の人は欠点を発見してしまった途端、楽しく無くなってしまうと思うのですよね~…
なので、どうせカメラを手にするのなら、できれば写真を楽しんで欲しいので、私が「あのカメラがいい」とかなんだとか言うよりも、その人の感性にお任せしてしまうのです。

これはあくまで初めてカメラを買うという人向けのお話ですが、じゃあ、各言う自分はどうなのかというと、ここ最近は一番に考えるのはユーザーインターフェースです。
以前は画質とかも気にはしていましたが、画素数が1000万画素を超えて、フォーサーズですらISO400が普通に使えるようになった時点で、画質に関してはほとんど気にしなくなりましたね~…
広告写真とかやるなら話は別ですが、そうでなければ画質に関してはもう飽和状態であると感じます。
特に画素数の増加についてはかなり否定的。
そろそろデメリットのほうがメリットよりも上回るように感じます。

ちなみに、画素数の増加に否定的と申しましたが、フォーマットサイズを広げた上での画素数の増加については否定しません。
フォーマットサイズの拡大は全く意味合いが異なってきますので…
これは、645Dで作成された作品を見れば一目瞭然です。
おそらく、APS-Cフォーマットで645Dと同じ画素数まで引き上げて作品を作ったとしても、645Dが持つあの空気感は再現不可能でしょう。

ちょっと話は逸れましたが、買いたいカメラのフォーマットサイズが決まっているのであれば、基本、もう画質を気にする必要性はないと感じます。
なので、私にとって一番の評価基準は、自分が行いたい操作を直感的、かつ流れるように行うことができるか、というインターフェースの部分です。
これがダメなカメラは、撮っていても楽しくないし、ひどい時には途中でその辺にぶん投げたくなる。(ここでは明言しませんが、つい一年近く前にそんなカメラを手にしてました(笑))
こうなると、カメラにとってもユーザーにとっても不幸な状態…
なので、どんなに画質がよくっても、どんなに高性能でも、このインターフェースが自分に合わないカメラは選びません。

このあたりのデザインがうまいのがオリンパスですかね~…
まあ、うまいというよりは私に合うといった方が正確かもしれませんが…
メーカーが推す機能を前面に押し出すのではなく、あくまで撮影に必要な機能を呼び出しやすくしている点、たとえ入門機でもユーザーに合わせて自由にカスタマイズできる点などが他のメーカーに比べてひとつ頭出ているように感じます。

なんか、だらだらと長文垂れ流してしまいましたが、ようは私にとってのカメラの評価基準は「愛着を持てるデザインであること」と「説明書を見なくても使えるくらい使いやすいこと」の二点に絞られてくるかもしれません。

そういえば、先日、E-P3のムック本を立ち読みしてたら、ネイチャー写真家の米美知子さんがE-P3とキットレンズで素晴らしい写真撮ってたな~…
言われなければキットレンズだなんてわからないほど…
結局のところピクセル単位の画質を競ったところで、もう既に意味がないところまで来てるということだと思うのですけどね~…

by ki_ex | 2011-08-28 00:12 | スナップ | Comments(2)

Commented by taku at 2011-08-28 10:49 x
インターフェースは大事ですね。自分もオリンパス派なのですが一時期ソニーNEXが気になりカメラ屋で操作してみたのですが自分には合わない感じがしました。機能的な性能はかなりイイのですがダメでしたね。そう考えるとE-PL1シリーズはボタンの位置など最高に使いやすいと思いますね。
Commented by ki_ex at 2011-08-29 00:00
>takuさん
私もNEXダメ派です。(笑)
いいレンズ付ければ画質はいいのでちょっとは気になったのですけどね~…
新型ではそのあたり改善されたそうなので、店頭に並んだら試してみようと思ってますが、どの程度仕上げられたか…
E-PL1はダイヤルが省略されたことに一抹の不安はありましたが、実際使ってみると必要最低限のボタン配置でよく練られていて、導入当初も殆ど不満を感じることはありませんでした。
まあ、ダイヤルがあったほうがいいのは確かですが、無くしたリスクを最小限に抑える工夫がされていて、とても秀逸だと感じます。
このあたりはカメラメーカーの強みかもしれませんね~