日没後の街

f0121181_1132692.jpg
Leica M9 & Voigtlander NOKTON classic 35mm F1.4 SC



撮影日時 2012年11月01日 17時02分23秒
シャッタースピード 1/30
絞り F2.8
撮影モード 絞り優先AE
露出補正値 +1.0
感度 ISO320
焦点距離 35.0mm
測光方式 中央部重点平均測光
記録方式 RAW
現像処理 SILKYPIX Developer Studio Pro
WEB最適化処理 Photoshop CS5


日は落ち、青空は徐々に藍色へと移ろう時間。
街の光はそれとともに眩しさを増してくる。




しまった…
昨日のカットとほぼ構図が同じだ…(TдT)

M9、他の国産カメラに比べると情報が少ないようで、興味ある方も多いと思いますが、正直、デジタル的性能は画質も含めて期待しないほうが良いかと思います。

まず、機能についてはライカ自身も自らアナウンスしている通り、撮影に必要と思われる最小限の機能しか搭載されていませんので、当然のことながらなんとかオプティマイザとか、なんとか連写とか、なんとかパノラマ、なんとか手ぶれ補正なんてものは望むべくもない。
ファインダー内情報は古典的なLED7セグメント表示でシャッタースピードと露出補正値が排他表示されるだけ。
電子水準器なんて便利グッズもなし。

画質に至っては、画質の善し悪しをどう判断するかにも依りますが、一般的に「画質が良い」と言われる「高ダイナミックレンジ、高解像感、低ノイズ」で判断すると、お世辞にも良いとは言えない。
おおよそ、2000万画素以下の35mmフルサイズセンサーというスペックから想像できるような画質ではない。
そういう評価軸で行けばおそらくOM-D以下かもしれない。

なんたって、白飛びしちゃうともうアウト。
例えばD700とかは白飛びしたとしてもRAW現像時にダイナミックレンジ拡張してあげると驚くほど階調が残されてたりするし、最近では面積比1/4のOM-Dも、D700ほどではないにせよ、かなり階調が残ってたりする。
ところが、M9はいくら引っ張りだそうとしても出てこない。
実際、DxOのベンチマークスコア見ても、OM-Dに比べるとかなり低い。
同ベンチマークではE-P3よりはいいことになってるけど、体感的にはE-P3以下のような気がする。
何しろハイライト側は結構ピーキーな感じ。

高感度ノイズも、画素ピッチはD800なんかよりよっぽど余裕あるはずなのに、おそらくOM-D以下。
ISO800くらいで早くもノイズが目立ち始めて、ISO1600では結構なツブツブ感。
画素数が多い分ごまかしやすいのと、粒の質が良いので仕上げ方次第で返って武器にはなるのですが、最新のフルサイズ機並の低ノイズを期待すると裏切られる。

発色、カラーバランスについては、Foveon機のようなピーキーな面も垣間見える。
日陰は青く、日向は赤く、蛍光灯は緑に写る。
フィルム時代には当たり前だったことがデジタルで起こる。
当然、デジタルなので、RAWで撮影して後からどうとでもすることはできるのだけど、色味は変えられてもカラーバランスを変えるのは結構骨が折れる。
肉眼で見たままの色をあっさりと再現する最近のカメラに慣れている人は、結構面食らうのではないでしょうか。

じゃあ、M9、どこがいいの?という話になってくると思いますが、ここまで私の長い駄文に付き合ってくれた人の中にはもしかしたらピンときた人もいるかもしれない。
ここまで、私はM9の悪い面ばかりを書き連ねたように思いますが、これらの悪い特徴ってフィルムカメラそのものなんですよね…
それも、おそらくはリバーサルフィルムを詰めたフィルムカメラに近いと思う。

M9って、言ってみればM3からはじまったM型ライカのフィルム機構部分をそっくりデジタルに変えただけなカメラのような気がするのです。
で、そこがなんともタマラナイ…(笑)

デジタル全盛期にフィルムカメラで写真を撮ると、本当に不便極まりないのですが、あまりにも不便なためにいちいち細かいことに気を使わなくなって、返って撮影に集中できたりします。
このところ私がフィルムにはまっていた理由の一つがこの部分なのですが、それがデジタルで体感できる。
ま、本末転倒と言えなくもないのですが、見方を変えれば、フィルムカメラの良い所とデジタルカメラの良い所をつまみ食いしているようなもので、まさしく良いとこ取りのカメラ。
フィルムカメラから単に現像処理やネガ管理、その他諸々を取り除き、時間のかかるめんどくさい作業から解放したシンプルなカメラがM9であるように感じます。

で、結局何が言いたいのかというと、私が先日申し上げた「時間を買った」の意味はこれなんです。

フィルムカメラはこれからも撮り続けたい。
なので、M6もローライもM9導入資金に化けることなく今も手元にあります。
でも、やっぱり限られた時間の中だとどうしてもちょくちょく何十、何百カットも撮るわけいかない。
撮りたいと思っても、前回の撮影分のネガが未処理のまま置いてあったりすると、中々シャッターの進みも遅くなる。

そんな中でM9のようなカメラがあると、時間ない中でもフィルム的な撮影リズムで撮れるよな~…というのが、清水の舞台から飛び下りた一番の動機です。
おかげで地面に打ち付けられて全身複雑骨折ですが…(笑)

by ki_ex | 2012-11-03 02:33 | 夜景 | Trackback | Comments(0)

トラックバックURL : https://kiphotolog.exblog.jp/tb/18129836
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。