支流

f0121181_22504360.jpg
Leica M9 & Carl Zeiss C Biogon T* 2.8/35 ZM



撮影日時 2013年09月27日 14時57分46秒
シャッタースピード 1/500
絞り F5.6
撮影モード 絞り優先AE
露出補正値 -1.0
感度 ISO160
焦点距離 35.0mm
測光方式 中央部重点平均測光
記録方式 RAW
現像処理 SILKYPIX Developer Studio Pro
WEB最適化処理 Photoshop CS5


支流はまもなく本流と交わり、やがて大河となって海に流れる。


だいたい私は被写体を見た瞬間のインスピレーションで即構図やアングルを決めるので、特にスナップではひとつの被写体に1カットということも珍しくないのですが、時々、どうしてもこの被写体で表現したいんだけどもなかなかうまく行かず、何度も何度も撮り直し、縦にしたり横にしたり、あれこれ試行錯誤して気がつけばひとつのシーンで20カット近く撮る時もあります。
今日のカットはそんなカット…

だいたいそういう時って結局うまく撮れずに諦めることが多いのですが、どうにかまとめることができると苦労した分愛着もヒトシオ…
こういうのも写真やってて楽しいなぁ…と思える瞬間ですね~…

あ、ちなみに、今日のカットはいわゆるプリント向きなカットです。
画面で見てもあまりおもしろくないだろうなぁ…と思いつつ、やっぱり愛着ある写真なので選んじゃいました。

そういえば、画質をどうこう言う上で、最近最終出力形態の前提なしに語られることが多く、これがいろんな行き違いの原因になってるような気がします。
私も頭のなかにはしっかりその前提はあるのですが、あまりそのことについてことさら強調することなくお話することが多いので、今になってちと反省…

最近は写真を撮ってもプリントしない人が増えているので、余計にこの辺りが曖昧にされている要因だと思いますが、最終出力メディアが紙であろうと、画面であろうと、写真をどこでどのようにどのくらいの大きさで見せるのかって写真の作品性を決める上でものすごく大事なんですよね…

例えば、最終出力メディアを画面に見据えたとしても、4kの大型テレビで見せるのか、iPadで見せるのかでは要求される解像度も色の出し方も全然変わってくる。
テレビは往々にしてパッと見のキレイさを優先するので、コントラスト強め、色は派手目に出るので、4kテレビで見せるためにはコントラストも彩度もちょっと落としめにしないとならない。
解像度も理論的には1200万画素もあれば充分なはずですが、場合によっては2000万画素超でないと粗が目立ってしまうかもしれない。
対して、iPadならば発色もコントラストもコンピュータディスプレイに近いので、さほどその辺りはイジる必要もない。
解像度もおそらくは800万画素もあれば充分事足りる。
同じ事は紙でも言える(というか、紙のほうが紙質やテクスチャとかも考慮しなければいけないので、もっと選択肢が増えてくる)。

で、ここからが大事なのですが、じゃあ、4kテレビとiPadと、どちらが写真としてのクオリティが高いかというと、どちらも変わらないのです。

結局、作品の大きさはあくまでも作家の意図、作品性の一つなので、クオリティとは無関係なのです。
いろんな写真展見て回るとよくわかりますが、6✕6のコンタクトプリントくらいの大きさでも鳥肌立つくらい美しい仕上がりのプリントもあれば、A2くらいの大判プリントでもこれはちょっと…というクオリティのものもあります。(写真教室やサークルの展示とかに多い)
で、6✕6くらいの大きさであれば、クオリティ高いプリントに仕上げるために必要な解像度はそれほど高くありませんが、A2となるとそれなりの解像度が必要になってきます。

つまり、最終出力をどうするかによって、カメラやレンズに必要な能力はまるで変わってしまうので、この前提なしにあのカメラがイイ、こっちじゃないとダメだなんて言ったって意味が無いんです。

ちなみに、私が画質どうこう言う時は、だいたい一般的に一番多いであろうA4~A3ノビくらいのプリントを想定しています。
実際、自分のカメラ選びの基準もこれくらいです。
一番大きいサイズがA3ノビで考えているので、これまでにいろいろカメラ使った感覚で行くと、イメージセンサーは1inchセンサーくらいが下限でしょうか。
画素数では1000万画素くらいが下限になるかな…
私の写真の性質から考えると、だいたいスイートスポットになるのは四ツ切~A3くらいなので、近年販売されているAPS-Cやフォーサーズならすでにオーバースペックなのですが、まあ、だいたいこれくらいの余裕があった方が仕上げやすいので…という理由もあって、ペンやGR使ってます。(それ以外にも理由はありますけどね…)
ちなみに、今年の春に応募した公募展では、展示テーマからのイメージがA2サイズのプリントを想定していたので、使用機材はM9とプラナーの組み合わせと、DP1 Merrillに絞ってました。(DP1 Merrillは結局レンズ描写に不満があり不採用でした…)

ということで、またとりとめのない話になってしまいましたが、これ以上続けるとまたたくさん敵を作ってしまいそうですので(笑)、今日はこれくらいでやめておこうと思います。

あ、そういえば、去年のCP+では発売前だったOM-Dで撮った全紙プリント展示してありましたが、クオリティには全く問題を感じませんでしたね~…
当然、プロカメラマンがしっかりした撮影技術で、ライティングもしっかり行われた状態で、尚且つおそらくはそれなりのレタッチャーが仕上げての事ではないかと思いますが、それでもフォーサーズでもここまで出来るんだ…とびっくりしたのでした。

by ki_ex | 2013-09-30 00:37 | 自然 | Comments(2)

Commented by nama3_kitano at 2013-09-30 22:41
私も同じように、俺これ悩んでたくさんのカットを撮影することが多いです。
でも、たいてい、最初に撮ったカットが一番良かったりします。
Commented by ki_ex at 2013-10-01 00:34
>nama3_kitanoさん
たしかに、あまり深く考えずに直感で撮った最初のカットが一番良かったというのは私もよくあります。
あれだけ悩んで撮ったのに「結局それかよ!」みたいな…(笑)