落陽

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OLYMPUS E-3 & ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD



シャッタースピード 1/200
絞り F8.0
撮影モード 絞り優先
露出補正値 +0.7EV
感度 ISO100
焦点距離 200mm(35mm換算400mm)
測光方式 評価測光
記録方式 RAW
現像処理 SILKYPIX Developer Studio 3.0
WEB最適化処理 Photoshop Elements 6.0


とうとう出ましたね~…α900…

う~ん…、微妙…

初め、発表記事を見て、メーカーサンプルを見たときには、「これはいいっ!」と思ったのですが、よくよく見ていくうちに私の中でちょっと微妙になってきました…
まあ、現物触って出てくる絵も見てみなければなんともいえないのですが…

ライバルとなるD700とは完全に異なるコンセプト。
未だキヤノンがどう出てくるのか見えてこないのでなんともいえないのですが、この価格帯でEOS 1Ds MarkⅢ同様のスタジオ撮影にも堪えうる高精細。
徹底的にこだわったファインダーと、カメラとしての基本性能はバッチリ抑えてますので、ツァイスレンズの能力を引き出すにはうってつけのカメラ、と思ったのですが、基本ができていても付加機能が…

一番気になったのは、やはりライブビューの非搭載。
この手の高画素、高精細なカメラでは、分野によっては致命的な欠点となりそうな気が…

ライブビューは確かに初心者にも優しい機能ではあると思うのですが、何よりも一番活きてくるのは、こうした高画素、高精細なカメラで、ピントがシビアに要求される場面でのピントの微調整ができること、と私は思っています。
キヤノンが真っ先にEOS 1D MarkⅢに入れてきたり、ニコンがD700でよりライブビューに磨きをかけているのを見れば、各ライバルメーカーもその有用性に着眼していることがわかりますし、実際、私自身使ってみて、これまで使ってきたどんなカメラよりもピントが合わせやすい。
確かに使える条件は限られてくるので、撮るジャンルによっては(例えばポートレート主体の人とか…)全く必要のない機能とも言えるのですが、スタジオで物撮りとか、マクロ撮影とか、このカメラのターゲットとして見ているであろうジャンルの人たちにとっては、これほど便利な機能はないと思うのですが…

やっぱりソニーはライブビューはあくまでコンデジからのステップアップで初心者向けの機能と見ているんですかね~…

ソニーというとどうしても「革新的なメーカー」というイメージがあるのですが、α900を見ると異様とも思えるほど保守的…
カメラの基本性能をバッサリ落として、ある種ライブビュー専用機と言ってもいいほどの割り切りを見せたα350とは対極にあるような…
まあ、ターゲットユーザーを絞り込んでいるという点では同一軸線上にありそうですが…

そういえば、蛇足ですが、α350の新しいCMの、「覗かないで撮る。それって僕らには、あたり前でしょ。」のコピー、どこか勘に触るのは私だけでしょうか…(笑)

いずれにしても、なんだかつかみどころのないカメラというか…
ツァイスが使えるという点で考えれば、ポートレート主体の人ならこの上ないカメラだと思うのですが…

あと気になったのは、やはりAFがライバルメーカーに比べてちょっと見劣りするような…
まあ必要充分ではあるとは思うのですが、AFが重要視される分野の人たちにとってはちょっと不満が残りそう…
カバーエリアも狭そうですし…

ということで、私なりの結論…
「欲しいか欲しくないか」という問いには、「欲しい」と答えると思います。
ただ、「主力機となりえるか否か」と問われたら、「否」でしょうか…
やっぱり、上質なファインダーを備えたカメラというのは、それだけで魅力的ですし、ツァイスやGシリーズなどの良質なレンズを使うとなると、おそらくはこれ以上は現時点でないでしょうし…
ただ、オールラウンドに対応できるかというとちょっと…

う~ん…
やっぱり微妙です…(笑)

これでプラナーの50mmとか、ディスタゴンの28mmとか出してくれるとまた違ってくるかもしれないですけどね~
ゾナー135mmのためだけに手に入れるというのも面白そうですが、この仕上がりだと中古価格で20万円を切ったころが私にとっては狙い目でしょうか…
少なくとも無理してまで手に入れたいカメラではないことは確かだと思います。

by ki_ex | 2008-09-11 01:09 | 夕景 | Comments(4)

Commented by 六地蔵様 at 2008-09-11 16:15 x
個人的には、母親の手料理が恋しくなる写真です。
キレイですね、、、。
今日は、肉じゃがかなぁ、、、。
Commented by ikasama-photo at 2008-09-11 23:53
うーん…。
私はα700ユーザーですが、
色々見ての感想は、
「待ちかなぁ…」です。
やはり、ライブビューを切り落としたのは、「?」です。
コアな人には反感を買う機能かも知れませんが、
必要ないなら切っておけばよく、
ファインダーのクオリティを保っておけば問題なかったのでは…。
機体重量を考えたのでしょうか。
どっちかと言えば、α350 + ツァイスレンズにお金を出したいかも。

そして、幸いな事に、癇に障るCM、まだ見てません(笑)
Commented by ki_ex at 2008-09-12 01:08
>六地蔵様さん
いや~…
そんな風に感じていただけると、とっても嬉しいです。^^
いつも見てくれている方に「何かを感じてもらえるものを…」と思って撮っているので…
肉じゃが…いいですね~…
最近、本当にそういうの食べてないな~…(ーー;
Commented by ki_ex at 2008-09-12 01:24
>ikasama-photoさん
基本的にはすごくいいカメラだと思うんですけどね~…
おそらくは、近年ないくらいまじめに造りこんだカメラだというのが感じられますし…
憶測ではありますが、掲示板等で「センサーの熱問題のためにセンサーシフト式手振れ補正とライブビューを同居させるのが難しかったのでは」という説が流れてますが、この説が有力のような気がします。
もしライブビューを搭載して、マクロプラナーあたりをリリースしたら、マクロ撮りの人にはとっても魅力的になったような気がするのですが…
私は中古価格の下がり方次第では行ってしまいそうですが、現行5Dが今かなりお得感があるので、いざ買うとなったら相当悩みそうですね…(^^ゞ

ちなみにCM、「いくらそれ手振れ補正付いてるからって、そんな撮り方したらブレブレボヤボヤだろう…」と突っ込みを入れたくなるあたりも見逃せないかもしれないです(笑)